どのような生き方をしたいか。

突然、このようなテーマだと「どうした！？」と思われてしまうかもしれない。

今の日本はご長寿国家である。例えば高齢になり病気をして医療を受ける時、どのような治療を望むかや、延命処置を希望するかというように「自分の生き方を自分で決めていく」時代になっている。

これは高齢者に限らず、生産年齢と言われる現役世代や若者達も、個人の意思や考え方が尊重されるようになってきた。それゆえに「自分がどのような生き方をしたいか」を考える必要性がでてきたと感じている。

しかし、これまでに「自分の生き方」について深く考えたことが無く、学校を卒業し、就職して、結婚して、子供が生まれて、子育て、そして子供が巣立ち、老後を迎えるという漠然としたテンプレートな人生をイメージしてきた。それに沿って生きることが「普通」なのだと思っていたので、その中で急に自分の生き方について問われても「えっと…、自分はどういう生き方をしていけばいいんだろう」「生き方をどのように考えていけばよいのかの基準が欲しい」と思っている。

私はいわゆる第2次ベビーブームと言われる頃に生を受け、人生の折り返しを過ぎた世代である。

同世代の人々の中では勿論、ご自身の生き方を決めてそれを貫いている方も多いと思うが、私のようなどこにでもいるような平凡な人間にとっては、これをどのように考えていけばよいのかと戸惑いながら過ごしている。